2010年3月18日木曜日

みょうちくりんな用紙の売り込み

レジンコートではない、半光沢紙。

「コートしてないんですか?」と用紙メーカーの営業さんにお聞きしたら「ハイ」と即答で返ってきました。
「その分、お安いですよぅ」と営業さん。

…?
えぇっと。いや、コートが無い分お安いのは分かるのですが…。
どうなんだい、それ。

通常、光沢紙というのは「レジンコート」と呼ばれるコート剤を、表面に塗るような形で加工されています。コートを通り越したところに、インクを受け止める層があって、表面のコート剤によって光っているように見えるのです。つまり、この営業さんが持ってきたこのお話では、その前提が全く無いということになりますね。

「カッキテキです」
「カッキテキなのは、分かります。過去そういう用紙はありましたしねぇ」
「ドウデスカ」
「どう、とおっしゃられましても」
「ゼヒ!」
「うーん」

用紙メーカーの営業さんが用紙サンプルを持ち込んできて、弊社のプリンタ、弊社仕様で印刷するとどうなるのかという検証は、頻繁にさせていただいております。営業さんが弊社で出した印刷サンプルを元に、営業会議を行うことも多々あるそうです。

一方弊社では、新しい用紙を導入する際には、まず私が徹底的に検証いたします。
・用紙原価に見合った印刷の出来栄えなのか
・色再現率はどうなのか。ヨレや滲みはどうなるのか
・最終的にお安い価格でお客様に提供できるのか
・そもそも、弊社をご利用いただくお客様の層に合うのか
その辺りに関しては特にシビアになります。

そこをクリア出来たとしても、弊社には最強のお局様が在籍しておりまして、彼女の首を縦に振らせないと、結局その用紙は見送りとなってしまうのです。

お局様は印刷とは違う畑にいましたが、その後印刷のことを猛勉強しました。その分お財布的な見方に関しては非常に厳しいものがあります。高いお金を出しても、その価値が無ければ、当然アウトなわけです。従って、私が面白いと思った用紙であっても、彼女が関西弁で一言「あかんもんはあかん」と言うと、ダメなものはダメなのです。

もちろん、激しくも醜いバトルは何十回も行われております。

したがって、用紙メーカーの営業さんに実際お会いしているのは私ですが、実のところは彼女を落とした方が早いのではないかと思われるのは、ここだけの話です。


レジンコートをされていない、半光沢紙の話ですが…。
確かに用紙原価は手の届く範囲内ですし、用紙メーカーさんも「お客さまの声をいただく代わりに、もちろんお安くいたします!」とのことですので、こちらとしてもお安くご提供出来るかと思います。

だけれど、まずは検証ありきですね!